腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)6 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 26】

上腸間膜動脈症候群.SMA syndrome








図1〜図4と図21〜図24は省略.胃と十二指腸が拡張しているので,図16の胃前庭部1から食物の流れる方向へ追跡すると,図12の25と図11の26あたりでbeak sign(△)を呈し閉塞する.同部位で大動脈とSMA(↑)の間が狭小しており,閉塞の原因である(上腸間膜動脈症候群.SMA syndrome ).図9の▲が幽門輪で,図8の9から十二指腸となる.図11と図12でIVCが胃と十二指腸により圧排され扁平化しているが,背臥位のままでいると静脈還流障害でショックになることがあり,急性胃拡張は即刻NGチューブで減圧すべきである.NGチューブを挿入したら1800mlの胃液が排液され,腹部膨満が軽減した.排液量は漸減し,5日目にNGチューブを抜去,6日目から食事摂取が可能となった.








  【参照症例】   1. その他(Miscellaneous)シリーズ3 【症例 MR 12】

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