腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)5 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 22】

盲腸と大量小腸の絞扼性閉塞(壊死).Strangulated obstruction of cecum and small bowel with necrosis








図17〜図21は省略した.図1〜図4の大量腹水(※)は腸閉塞であれば絞扼性であることを強く示唆する.図5以下の画像で一部の空腸(▲)以外の小腸は造影効果を全く認めず,壊死に陥った小腸である.図4〜図13の大きな腸管(Ce)は膿瘍と解釈されたが,上行結腸(Ac)が図11でbeak sign(↑)を示し図12以下で消失するので,変位した盲腸の可能性が高い.図9でもbeak sign(白矢印)を認めるので,捻転または絞扼性閉塞による盲腸と大量の小腸壊死の可能性が高い.








冠状断画像の図23と図24でCeは左腎に類似し,盲腸捻転を示唆する所見である.図29でbeak sign(↑)を示し,図30の1〜図22の9が口側の単純閉塞の腸管であろう.手術所見(図Aと図B):血性腹水が大量にあり,Treitz靱帯から80cmの部位で索状物により上行結腸と大量小腸が絞扼され壊死に陥っていた.












  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 20 【症例 LE 97】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】