最下段の図１７〜図１９で上行結腸（Ac）が虚脱しているので拡張した小腸は機械的閉塞であろう．１）図２〜図４で胆嚢内にガスを，２）図１０〜図１３で拡張した小腸内に球形の石灰化像（↑）を，３）図１０〜図１２で虚脱した小腸（SB）を認め，さらに図１４の１から数字順に展開する拡張した小腸を追跡できるので，石灰化像が閉塞部位であり，閉塞の原因であり，胆石イレウスの診断となる．手術で小腸に嵌頓した4.0×3.5cm大の結石を摘出し，後日の胃カメラ検査で十二指腸（球部）胆嚢瘻（図A：▲）を認めた．