腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)5 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 21】

絞扼性小腸閉塞(壊死).Strangulated obstruction of jejunum with necrosis












図1〜図4の大量の腹水(※)は拡張した小腸がもし機械的閉塞であれば絞扼性であることを強く示唆する.図4のviableな小腸壁(↑)と比較して,図5〜図12の小腸Aは壁の造影効果が減弱はしているが,ある程度の効果を示しているので壊死かviableか微妙な所見であるが,小腸Bは全く造影効果を認めないので壊死に陥っている.図15〜図22で△の部分は単純(Plain)CTで高濃度(▲)を呈しているので出血性壊死を裏付ける所見であり,closed loop形成を証明する必要はない.手術で1200mlの血性腹水を認め,S状結腸と腹壁間に索状物があり,そこへ約50cmの空腸が入り込み絞扼され壊死に陥っていた(図A).












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ25 【症例 ER 121,122】

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