上段で上行結腸(Ac)は普通便を含むので,拡張した小腸は機械的閉塞であろう.Gaslessで,図1で相当量の腹水(※)を,下段で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞を強く疑う.数字とアルファベットの付いた小腸の壁は,図2と図3のviableな小腸壁(△)と比較して明らかに造影効果が減弱しているので壊死と診断して正解だが,closed loop形成を証明できれば絞扼性小腸閉塞の確定診断となるので図3から追跡してみる.1は図10の45でbeak sign(↑)を示し閉塞,Aは図11のRで閉塞し,closed loopを形成している.図9と図10で虚脱した小腸(SB)があり,図10の丸数字 1〜図2の丸数字 15が単純閉塞の小腸である.手術所見:約100cm長の回腸が線維性索状物により絞扼され壊死に陥っていた(図A).
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