腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)4 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 19】

大腸閉塞・上行結腸癌・盲腸穿孔.Cecal perforation and colonic obstruction with ascending colon cancer






図1〜図3で腹壁直下に遊離ガス(白矢印)を認める. 図8〜図14で上行結腸(Ac)と盲腸(Ce)に糞便が停滞し,図4〜図6で横行結腸(Tc)と下行結腸(Dc)は虚脱している.図6の上行結腸で閉塞するが,図6と図7の↑は強い造影効果を示し癌であろう.図11と図12で脂肪組織の濃度上昇(▲)を,図13では腹膜の肥厚(△)を示しており,その辺での穿孔を示唆する.小腸の拡張を認めないのは大腸穿孔の危険因子であり,上行結腸癌による閉塞・盲腸穿孔である.手術所見:上行結腸中央部に4cm大の硬い腫瘤があり,そこで完全閉塞.盲腸は拡張し,前壁の一部にフィブリンの付着を認めたが肉眼的には穿孔を確認できず,pin hole perforationと判断し右半結腸切除を施行した.病理:リンパ節転移を伴う分化癌.









  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ5 【症例 RE 25】

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