腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)4 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 17】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis








図1〜図4と図25〜図28は省略.最下段の図24で盲腸(Ce)と回腸末端(Ti)が虚脱しているので拡張した小腸は機械的閉塞であろう.図10〜図16で局所性の腹水(△)と腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので,その腸間膜に属する小腸に注目し,図23から追跡を始める.Aは図7まで上行しQで閉塞し,1は図5の19でUターンし図7の21で閉塞するので,closed loopを形成している.図7と図8で虚脱した小腸(SB)を,図9の丸数字1から数字順に展開する単純閉塞の口側小腸を確認できるので,絞扼性小腸閉塞の診断がついた.Closed loopの小腸壁は造影効果を示し壊死はない.手術所見:bandにより30cmの回腸が絞扼されていたが,軽度の虚血所見を呈し,壊死はなかったので切除は不要であった.












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ5 【症例 EE 21,22】

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