腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)4 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 18】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis









図1の大量の腹水(※)は,腸閉塞であればほとんどの場合ただの単純性ではないと思っていい.図2と図3で上行結腸(Ac)は虚脱し,図6〜図9で腸間膜の濃度上昇または血管の怒脹(▲)を示し,拡張した小腸はgaslessだから絞扼性小腸閉塞を疑う.図15から追跡すると,Aは図10のXで,1は図9の39で閉塞し, closed loop形成が証明された.図9と図10で虚脱した小腸(△)を認め,単純性閉塞は図9の丸数字1から始まり,図2の丸数字20へと展開する.Closed loopを形成した小腸の壁は良好な造影効果を示し壊死はない.しかし,手術されたこの4時間30分後には,黒こげに壊死に陥った,bandによる絞扼性小腸閉塞となっていた(図Aと図B).closed loop形成が証明された症例は即刻手術すべきである.腫大した子宮は筋腫である.









  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ7 【症例 ER 34,35】

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