腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)3 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 15】

大腸閉塞・脾弯曲部癌.Colonic obstruction with cancer of splenic flexure








図12で下行結腸(Dc)は虚脱し,上行結腸(Ac)は液状便で拡張しているので,その間の閉塞病変を疑う.図11の1から追跡すると図2の25で閉塞する.図2〜図6の濃染される病変(↑)が閉塞の原因で,癌であろう.大腸閉塞例で穿孔を起こす危険因子は直径が12cm以上,壁内気腫と小腸の拡張のない例であるが,図21で盲腸は最大径13cmあり,緊急に減圧策を考慮すべきである.緊急内視鏡検査で同所見が確認され,経肛門的イレウスチューブ挿入に成功した(図A:▲).










  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)9 【症例 GR 44】

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