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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)2 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 10】
回腸結核.Tuberculosis of ileum
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図1〜図4で上行結腸(Ac)と盲腸(Ce)は粘膜下浮腫で壁が軽度の肥厚を示しているが,虚脱しているので拡張した小腸は機械的閉塞の可能性が高い.図4の1から図9の6までの回腸末端は強い造影効果を受ける壁肥厚を示し,数字順に追っていくと図14の17〜図10の21までも同様な所見を示し,そこから頭側は拡張している.さらに図7〜図13でも壁肥厚を呈する閉塞病変(↑)を示しており,回腸にスキップする3病変を認める.Crohn病の可能性が高いと判断したが,患者はそれ以上の検査を拒み退院した.
図18〜図21は省略.今回のCT,下段の図26〜図29で上行結腸(AC)と盲腸(Ce)に液状内容物を認めるのは,1年前の所見を考慮すれば麻痺性イレウスではなく不完全閉塞と解釈すべきであろう.
図28の回腸末端1〜図32の5までは強く造影される部分に,急性増悪を示唆する浮腫所見を認め,図35の11〜図33の16までは強い造影効果を受ける第2病変の壁肥厚を示し,図32の23〜図29の26で強い造影効果を受ける第3病変を認め腸閉塞の主病変である.図28の27〜図23の32は拡張している割にはある程度の壁肥厚を認めるので病変である.Crohn病と診断し手術を施行した.CTどおりの所見が確認され切除したが,病理検査では腸結核であった.
【参照症例】
1.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ7 【症例 RE 32】
2.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 20 【症例 LE 98】
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