腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)2 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 10】

絞扼性小腸閉塞(壊死).Strangulated obstruction of small bowel with necrosis












左上腹部で液状内容物で拡張した,gaslessの小腸は図25と図26で上行結腸(Ac)が普通便を含むので機械的閉塞であり,図28で腹水(※)を,図9〜図12で相当量の腹水(※)と腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性の可能性が高い.図13と図17の△は一見良好な造影効果を示しているように見えるが,単純CTで高濃度(図14と図18の↑)を呈しているので出血性壊死を意味し,closed loop形成を証明する必要もないくらい特異的な所見である.手術所見:大網が前腹壁に癒着し3cm大のヘルニア門を形成,そこへ30cm長の空腸が入り込み絞扼され壊死に陥っていた(図A).












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ6 【症例 ER 26〜30】

 【 ←前の問題 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】