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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)1 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 2】
S状結腸憩室穿孔.Perforated sigmoid diverticulum
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図1で遊離ガスを認めない.図2と図3で小腸の拡張を示しているが.上行結腸(Ac)と盲腸(Ce.Ti:回腸末端)の液状内容物の存在は小腸の機械的閉塞を否定し,麻痺性イレウスの可能性が高い.S状結腸から下行結腸は図7の1から数字順に展開する.腹膜炎の原因を検索すると,無数のS状結腸憩室(▲)を認め,決定的な所見は図10と図11の↑は腸管外の液貯留と遊離ガスで,S状結腸憩室の穿孔と診断する.手術で同所見が確認され,Hartmann手術が施行された.
参考症例
(S状結腸憩室炎):87歳男性.12時間前に下腹部痛と発熱が出現し,軽快しないので来院した.体温:38.1℃,下腹部に圧痛がある.
図1〜図3で小腸の拡張と同時に上行結腸(Ac)に液状内容物を認めるので麻痺性イレウスと考え,腹膜炎の原因を検索すべきである.多数のS状結腸憩室(▲)を認め,S状結腸は壁肥厚を示しており,図1〜図6で周囲脂肪組織の濃度上昇(△)を認めるのでS状結腸憩室炎である.
遊離ガスや糞便の腸管外漏出を認めないので,穿孔はないものと保存的に加療されたが,腹痛と発熱は継続した.下段は1週間目のCTであるが,遊離ガスと液貯留を認め(↑),さらに辺縁は造影効果を示しているので穿孔による膿瘍形成である.手術で同所見が確認された.
【参照症例】
1.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 【症例 LE 1〜5】
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