腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)1 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 5】

絞扼性小腸閉塞(壊死).Strangulated obstruction of small bowel with necrosis



図2〜図9の液状内容物で拡張した小腸群(↑)は,上段の盲腸(Ce)が普通便を含むので小腸の機械的閉塞である.図1〜図3で大量の腹水(※)を認め,↑の小腸群の壁は図1のviableな(壊死のない:△)小腸壁の造影効果と比較して明らかに減弱しており,壊死に陥った小腸である(図A).撮影されていないが,単純CTでは筋肉と同等にまたは筋肉以上に壁が高濃度を呈したであろうと推測する.手術で索状物による約100cm長の,壊死に陥った絞扼性小腸閉塞を認めた.腸管壊死に関しては下記参照症例をぜひ復習していただきたい.







  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ4 【症例 ER 16〜20】

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