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外傷(Trauma)シリーズ19 EXPERT COURSE 解答 【症例 TE 94】
空腸壁内血腫.Intramural hematoma of jejunum
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図4と図5の単純(Plain)CTで筋肉と同等または筋肉以上の高濃度領域(△,造影CTでは▲)は血腫を示している可能性が高い,↑の部分(造影CTでは白矢印)は胆汁より高濃度で,△よりは低濃度を示しているので,融解しつつある血腫か,まだ完全な血腫形成には至っていない血液であろう.円筒形に空腸の部位で進展するので空腸壁内血腫と解釈する.拡張した空腸(図6〜図12:J)は壁内血腫での通過障害を示唆し,上記所見を裏付ける.
下段の3日後のCTでは血腫(▲)が縮小し始めている.保存的治療で6日目に食餌摂取可能となり,以後は順調に経過した.
【参照症例】
1.
外傷(Trauma)シリーズ5 【症例 TE 22】
2.
外傷(Trauma)シリーズ8 【症例 TR 38】
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