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外傷(Trauma)シリーズ18 RESIDENT COURSE 解答 【症例 TR 88】
左腎損傷(IVb,H3)・脾臓損傷(IIIa).Avulsion of left renal artery at hilum(V)・splenic injury(III)
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上段の図1〜図4で脾臓損傷(白矢印)を認めるが,extravasationはなく,周囲と腹腔内に大出血を示唆する所見はない.
左腎は造影されていないが,早期相(Early)の均一な低濃度を示す↑が腎臓で,上下に離断されている.その周囲に大量の血腫を認め,図5でIVCが虚脱しており,血腫は反対側の後腹膜まで広がる(下段図21〜図23:※).図5,図8と図13〜図16の△は晩期相で淡くなり広がる(▲)のでextravasationを示し,腎実質が造影されないので腎茎部動脈断裂である.手術で脾臓損傷(IIIa)と左腎断裂,腎門部での動静脈完全断裂を認め脾臓と左腎を摘出し,術後は順調に経過した.
参考症例
(腎動脈閉塞 IVa):運転中に自損事故を起こして腹部を打撲した78歳男性.
左腎(↑)は全く造影効果を認めず,周囲に血腫は存在しないので腎動脈閉塞(内膜剥離→血栓形成)による梗塞例である.手術で膵体部に部分断裂(▲)を認めたが,早期相(IVCと腎髄質が造影されていない)だけのCTだから膵損傷の診断は不可能である.
【参照症例】
1.
外傷(Trauma)シリーズ9 【症例 TE 41】
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