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外傷(Trauma)シリーズ17 EXPERT COURSE 解答 【症例 TE 82】
脾臓損傷 I(被膜下血腫).Subcapsular hematoma of spleen
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図5〜図8で胆石と,膵全体に石灰化像を認め慢性膵炎である.肝臓はやや萎縮性で,表面は不整を示し,腫大した脾臓は肝硬変を示唆する.肝臓と脾臓周囲の腹水は肝硬変に伴う腹水か,外傷による出血を意味するのかこの症例では不明である.腹水を認めたらそのdensityをぜひ測定してほしいものである.図4と図5の△は晩期相で淡くなり拡散する(図12と図13:▲)のでextravasationであり,図4〜図7の↑は凸レンズ状に脾実質を圧迫しているので被膜下血腫である.
血管造影が行われ,図Aの白矢印がextravasationの可能性があると1と2の血管をスポンゼル細片で塞栓した.6日後には(下段の図17〜図20)被膜下血腫(↑)は増大していない.腹水の増量は肝硬変によるもので,Hbの低下を認めなかった.7ヶ月後の図21〜図24で腹水は消失し,脾臓は外傷時の大きさに戻った.
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