▲はすべて腸管外の遊離ガスである.図2と図3には液貯留があり(※),図2と図3,図7と図8では腹膜の肥厚を認め(△),腹膜炎の所見であり,図9で直腸に憩室を認める(↑)のでその穿孔と診断する.翌日のガストログラフィン注腸造影(図A)でS状結腸穿孔と診断され手術となった.S状結腸に母指頭大の穿孔を認め切除し,Hartmann手術を施行した.病理:stercoral ulcer with perforation.画像はウィンドウ幅416で編集されているから脂肪組織のdensityがガスより高く,小さい遊離ガスでも認識できる.通常の300前後のウィンドウ幅では両者のdensityが近く遊離ガスを発見するのは極めて困難である.