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外傷(Trauma)シリーズ16 RESIDENT COURSE 解答 【症例 TR 80】
釘刺創・空腸穿孔・腸間膜から後腹膜へ出血.Stab wound by 2 drilled nail,perforation of jejunum and bleeding mesenteric injury
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図1と図2で2本の釘が明らかに腹腔内に刺入している.CTでは,強いアーチファクトを放ち,先端は図12でSMAとSMV近辺に存在する.十二指腸(Du)背側の後腹膜には相当量の血腫(※)を認めるので,SMA,SMV,大動脈あるいは下大静脈損傷を否定できない.アーチファクトのため釘周囲の所見は読影不能だし,高エネルギーの刺創であり,消化管穿孔の可能性も高いと判断すべきである.H:膵頭部.手術で2本の釘は腹壁の白線を貫通し,腹腔内では大網→Treitz靱帯から40cmの部位で空腸を貫通→小腸間膜前葉に突き刺さっていた.大動脈と下大静脈には損傷はなく,SMAとSMVの分枝から後腹膜へ出血したものと思われた.
【参照症例】
1.
外傷(Trauma)シリーズ7 【症例 TR 32】
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