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外傷(Trauma)シリーズ16 RESIDENT COURSE 解答 【症例 TR 78】
下腹壁動脈損傷(活動性出血).Bleeding from inferior epigastric artery into abdomen
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早期相(Early)の図3〜図18の△は,晩期相(Delayed)で拡散し(▲),周囲に血腫を伴うのでextravasationである.図1〜図4で脾臓周囲に,最下段の図21〜図24で腹水(※)があり,早期相で8スライスにextravasationを認め,図3でIVCが大動脈より小さくなっている(軽度のhypovolemia).出血量と出血の速度を軽度,中等度と重度に分けるとすると,中等度の出血といえる.図13〜図16と図21の↑は皮下から腹壁に達する血腫で,刺創路を示している.下腹壁動脈から活動性の出血を認め,結紮止血した.腹腔内臓器の損傷はなかった.
参考症例
(腹壁出血):58歳男性.自殺目的に刃渡り15cmのナイフで左上腹部を刺した.血圧:125/79mmHg,脈拍:75/分.Double phase造影CT.
図2と図3,図8と図9の↑は遊離ガスであるが,刺創は開放創であり空気が導入されるのはまれではなく,必ずしも消化管穿孔を意味しない.図3の△と図9▲は1スライスだけのextravasationであり,相当量の血腫を伴うが保存的治療を選択し順調に経過した.2日後のCT(図13〜図18)で血腫は既に縮小し始めている.
【参照症例】
1.
外傷(Trauma)シリーズ7 【症例 TE 34】
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