外傷(Trauma)シリーズ16 RESIDENT COURSE 解答 【症例 TR 77】

背部刺創.筋層からの出血.Stab wound of back with active bleeding from muscle layer




早期相(Early)の図1〜図4と図17〜図20は省略.腹腔内には遊離ガスや腹水を認めず,腹腔内臓器損傷はなさそうである.図24〜図21の↑が刺創路(trajectory)を示しており,図21〜図23で血腫と思われる所見(白矢印)を認めるが,Gerota筋膜外で腎損傷も否定できる.早期相(図9〜図12)の△は,後期相(図13〜図21:▲)で濃度がやや淡くなり拡散するのでextravasationであり,図9と図10のVが出血源の血管と思われる.上段の図5〜図8の,不整に造影される右腎の腫瘍性病変(↑)は偶然発見された腎癌であり,後日泌尿器科で治療された.手術で筋層の動脈性出血を認め止血した.Hb:15.6→12.6g/dl.












  【参照症例】   1. 外傷(Trauma)シリーズ7 【症例 TR 31】

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