外傷(Trauma)シリーズ15 EXPERT COURSE 解答 【症例 TE 73】

脾臓損傷 IIIb・腸間膜裂創による回腸壊死.Splenic injury grade III・mesenteric laceration with ileal necrosis








図5〜図8で脾臓損傷(↑)を認め,周囲に血腫を伴い脾臓実質(図7と図8の白矢印)より高濃度の△はextravasationと解釈すべきであろう.図8でIVCが虚脱しており,腹腔内出血を裏付ける.下段の骨盤腔には高濃度の腹水(※:血液)があり,図15と図16の回腸(▲)は壁の造影効果を示さないので,腸間膜裂創による壊死または高度の虚血所見を描出している可能性が高い.手術で活動性出血を伴う脾損傷(図A:△),回腸間膜裂創(図B:↑)と回腸壊死(図B:▲)を認め,脾臓摘出と回腸部分切除が施行された.








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