図1〜図4と図13〜図16,図24は省略.上段の図5〜図12で,膵周囲の液貯留(▲)は膵損傷を示唆する.図6と図7の↑は膵体部の部分断裂を示している可能性が高い.さらに図7と図8の△はextravasationであろう.T:膵尾部,B:膵体部,H:膵頭部,Du:十二指腸.
下段の6時間後のCTではextravasationは認めなくなったが膵周囲液貯留(▲)が増加し,図18と図19の↑は6時間前と同所見で,部分断裂を疑うが,正確に診断するにはやはり5mm以下のthin slice CTが必要である.ERPの適応であろう.図6の白矢印は6時間後には消失しているが,血栓化した仮性動脈瘤か? ERPなしで手術となったが,主膵管損傷を伴わない部分断裂(図A:↑)が確認された.
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