早期相(Early)は省略した.図10〜図12は膵体部での断裂(↑)を示している可能性が高いが,図5と図6では連続性(白矢印)を示しているので部分断裂である.B:膵体部,H:膵頭部.図Aと図BのERP(Endoscopic Retrograde Pancreatography:内視鏡的逆行性膵管造影)にて主膵管(△)の断裂は認めないが,▲が漏出した造影剤か不明なためCT検査を行った(下段の図19〜図26).▲は膵管から漏出した造影剤であり,major leakと判断し手術となった.膵体部で50%断裂を認めたが,主膵管損傷はなかった.予期せぬ出血を起こしたため膵体尾部切除と脾臓摘出が行われた.術後膵切除部に膿瘍を形成したが,経皮的にドレナージし,以後は順調に経過した.「膵外傷のmanagement」は下記症例を参照.
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