外傷(Trauma)シリーズ14 RESIDENT COURSE 解答 【症例 TR 67】

肝内ガラス破片.A piece of glass in liver



図1の▲と図3〜図8の↑はガラス破片である.遊離ガスや周囲に血腫を認めず,図2と図3で僅かな量の腹水(△)を認めるだけである.図3で先端があと5mm進んでおればIVCを損傷する位置にある危険なガラス刺創である.手術で5×70×10×70mmの菱形のガラス破片を肝臓内に認め摘出した.






参考症例(胸腔内ガラス片):80歳男性.酔ってガラスに背部から衝突し,背部切創を縫合した.2週間後には皮下のガラス片が摘出された.2ヶ月後に喀血後呼吸困難が出現したため来院した.図6と図7は同部位.
図1で血気胸を認めたので胸腔チューブが挿入された.図1の△と図3〜図5の↑がガラス片.図Aが開胸して取り出した2×1cm大の三角形のガラス片である.









 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】