図1でCが盲腸で,TIが回腸末端の起始部であり,盲腸(C)は図5で盲端になり,図6〜図9の白矢印は虫垂であろう.1)図4〜図11の↑は後腹膜筋膜の肥厚または少量の液貯留を示しており,2)図7と図8の▲は壁肥厚を呈した回腸である.3)液状内容物でやや拡張した小腸は麻痺性イレウスを示唆する.以上の3所見で盲腸または回腸の穿孔を疑い,もし腹部所見が軽度であれば4,5時間後にCTの再検査を行うべきである.発熱と腹膜刺激症状を示したので緊急手術となった.盲腸から100cmの部位で回腸穿孔(図A:↑)を認めた.
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