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外傷(Trauma)シリーズ12 EXPERT COURSE 解答 【症例 TE 58】
空腸穿孔.Perforation of jejunum
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上腹部に遊離ガスを認めない(画像は省略).図1〜図10の空腸(J)は壁肥厚を示し,図6〜図9で周囲脂肪組織の濃度上昇(▲)を,図13〜図16で腹水(※)を認め,図10〜図13の小腸(SB:おそらく回腸)は麻痺性イレウスを呈しており,図7の↑は腸管外遊離ガスの可能性が高い.空腸穿孔を疑い,4,5時間後にCTを再検すべきである.
下段の翌日のCTで大量の遊離ガス(図A:白矢印)が出現し,図B〜図Eでは空腸(J)の壁肥厚が著明となり,その周辺に腹水(※)を,腹膜炎を示唆する腹膜の肥厚(△)を認め,空腸穿孔の所見が明白となった.4,5時間後のCTで確定診断ができた可能性が高い.Treitz靱帯から80cmの部位で2cm大の穿孔(図A:↑)を認め,15cmを切除し吻合した.
【参照症例】
1.
外傷(Trauma)シリーズ3 【症例 TE 14】
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