図10〜図12は省略.図2〜図9で大量の遊離ガス(▲)を認めるが,刺創例では開放創だから空気が吸い込まれるので必ずしも消化管穿孔を意味するものではないことは前述した(下記症例).図8と図9の白矢印は腹水で,↑が低濃度を呈し肝臓の刺創であろう.図13で中腹部に腹水はなく,骨盤腔内に少量(△:densityが高いのでおそらく血液)を認めるだけだから,腹膜刺激症状がなければ手術の適応はない.大量の遊離ガスを根拠に開腹手術がなされた.図Aの肝刺創(↑:4cm長)を認めたが,活動性出血はなく,また消化管に損傷を認めなかった.
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