図4で上行結腸(A)も下行結腸(D)も液状内容物を含み,やや拡張気味だから図5の1から肛門側へ追跡する.S状結腸図13の17で閉塞し,原因は図12〜図16の壁肥厚(↑)を示す病変であり,やや強く造影され癌と診断する.そこから肛門側へは図11のS1から数字順に展開し,図13の直腸移行部S11となる.図8で回腸末端(TI)が始まり,めずらしく上行する.図8で盲腸の最大径は12cmを超え,図6〜図13の△は壁内気腫を示しており,大腸穿孔を起こしやすい危険因子が2つあり,何らかの減圧方法を猶予なく実行すべきである.緊急手術で上記所見が確認され,Hartmann手術がなされた.
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