下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 10 RESIDENT COURSE 解答 【症例 LR 47】

絞扼性小腸閉塞(壊死).strangulated obstruction with necrosis






図1で肝周囲に腹水があり(※),図8〜図13では骨盤腔内に腸管内容物よりdensityの高い大量の腹水があり(※),不吉な所見である.拡張した小腸はgaslessで,図5〜図7で強い腸間膜の浮腫がある(△).図13のAと1を追跡すると図8のFと36で閉塞し,図8と図9でa,b とSBの虚脱した小腸があり,closed loopを形成している.腸管壁は一見良好に造影されているように見えるが,下段の図14〜図16の単純CTで一部の壁がやや濃度上昇しており(↑),高濃度の骨盤腔内大量腹水を考え合わせれば腸管壊死を強く疑う.手術で子宮と腸間膜間の索条物による絞扼性小腸閉塞で,回腸約100cmが壊死に陥っていた.











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