その他(Miscellaneous)シリーズ18 RESIDENT COURSE 解答 【症例 MR 87】

S状結腸捻転.Sigmoid volvulus









図BはCoffee bean sign(白矢印)を示すが,図1で↑は液状内容物が多いために淡いガス像となり,典型的なcoffee bean signではない.CTで確定診断が可能である.図2のAを尾側へ追跡すると,図12のKでbeak sign(▲)を示し,次第に小さくなって図16のOあたりで盲端になりそうだ.1は数字順に下行し,図20でUターンして図12の29で閉塞すると思われ,図11のD1は下行結腸の閉塞部位で,図5のD11となると解釈すれば納得できる.図20の虚脱した直腸(R1)は図のように上行し,図12のbeak signとつながるのでS状結腸捻転の診断がついた.筆者は100例以上のS状結腸捻転のCTを見たが,1例の例外もなく直腸は虚脱している.捻転を起こすと便意を感じ排便するのではないかと思う.大腸ファイバーで整復し,後日S状結腸切除を行った.













  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)11 【症例 GR 53】
2. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)20 【症例 GR 98】

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