その他(Miscellaneous)シリーズ17 RESIDENT COURSE 解答 【症例 MR 82】

盲腸憩室出血.Bleeding cecal diverticulosis









上段の単純CTで,右側結腸内にはややDensityの高い血腫と思われる内容物(※)を認めるので,出血部位は右側結腸か小腸である.図6と図7で↑は憩室を示しており,下段の造影CTでextravasation(△)を認め,盲腸憩室出血と診断がつく.右側結腸内の血腫の量がかなり大量であることから,また1スライスおきのCTで7スライスにextravasationを認めることは大量出血を意味し,大腸ファイバーによる止血は困難と予想される.血管造影を施行,図Aと図Bでextravasation(△)を認め,コイルで塞栓し(図C:▲)止血に成功した.












参考症例(上行結腸憩室出血):49歳女性.慢性腎不全で透析中に,終了直前に新鮮血の大量下血が出現した.血圧:144/65mmHg,脈拍:88/分,Hb:6.2g/dl.








図1〜図4の単純CTで,上行結腸は血腫と思われる内容物(※)を含み,図2で憩室内の糞石(↑)を認める.造影CTで図7〜図13の△はextravasationを示しており,上行結腸憩室の出血である.血管造影で回盲動脈の分枝からextravasation(図A:△)を認め,マイクロコイルで塞栓した(図B:▲).その後下血は認めなかった.








  【参照症例】   1. その他(Miscellaneous)シリーズ1 【症例 MR 1】
2. その他(Miscellaneous)シリーズ1 【症例 MR 3】

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