その他(Miscellaneous)シリーズ16 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 78】

十二指腸潰瘍穿孔.Perforated duodenal ulcer






図4〜図6で遊離ガス(△)があり,図14と図15で腹水(白矢印)を認めるので消化管穿孔の可能性が極めて高い.上腹部に圧痛があるので胃と十二指腸に注目するが,胃には急性潰瘍性病変を示唆する粘膜下浮腫を認めない.図7〜図10で十二指腸球部前壁が粘膜下浮腫による壁肥厚(▲)を示し,図8の↑は潰瘍であり,十二指腸潰瘍の穿孔と診断できる.CTで腹水量はわずかであり,図Aの造影で造影剤の濾出を認めず,すでにseal offされたものと解釈し,保存的治療を行い成功した.退院前の内視鏡検査で十二指腸前壁の潰瘍が確認された.







  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 【症例 EE 106〜108】
2. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ30 【症例 EE 146】

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