図7〜図9のTは横行結腸であろう.図22の直腸(1)から逆行性に追跡すると図のように展開すると思われる.図18〜図21の↑病変は不整にやや強く造影される腫瘤性病変で,直腸癌であろう.右側結腸は図16のAからアルファベット順に上行すると思われる.すると,※は糞便が充満した小腸群で,決して正常な所見ではない.省略したが,図1〜図3で左腎の水腎症を認めるので図7の水尿管(白矢印)を尾側へ追跡すると,図18で消失し腫瘤性病変に巻き込まれるようである.
図Aの注腸造影で癌病変(△)があり,そこから小腸が造影され,直腸小腸瘻を形成した直腸癌と診断された.内視鏡検査と生検で同所見が確認され,直腸小腸切除が施行された(図B:↑が癌病変).左側尿管には腫瘍の浸潤所見を認め,double-Jカテーテル(図C:▲)を挿入した.
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