その他(Miscellaneous)シリーズ15 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 74】

悪性リンパ腫.Malignant lymphoma








図1〜図5で脾臓周囲に,図9〜図13で下行結腸周囲に,図14〜図16で骨盤腔内に相当量の腹水(※)がある.図5〜図9で上行結腸(A)背側の右後腹膜に造影効果の弱い大きな腫瘤性病変(↑)を認め,▲は腎への浸潤を示し,悪性腫瘍であることを強く示唆する.図10と図11の△は上行結腸への浸潤を示している可能性がある.CTガイド下生検で悪性リンパ腫と診断された.化学療法を試みたが,まもなく腎不全が出現し死亡した.








参考症例(肝臓・脾臓悪性リンパ腫):56歳女性.4ヶ月前から時々39度台の発熱があり,近医にて尿路感染症として治療されていた.
発熱が頻回となり来院した.体温:38.4℃,腹部に特記すべき所見はない.
脾臓に造影効果の非常に弱い,辺縁不整な腫瘤性病変(↑)があり,肝外側区域にも同様な病変(▲)が示されている.骨髄穿刺で悪性リンパ腫(diffuse,large,B-cell type)と診断された.化学療法前に肝外側区域切除と脾臓摘出術が施行され,病理検査で同所見を示した.









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