文献考察:腎結腸瘻(renocolic fistula).分類は表.
1)Scott Med J. 1998 Apr;43(2):59-60. Renocolic fistula: a case report.
Duddalwar VA, Robertson EM. PMID: 9717209
2)腎結腸瘻の1例
Author:辻本裕一(国立大阪病院), 岡聖次, 新井浩樹, 三木健史, 宮川康, 高野右嗣, 安永豊, 高羽津
Source:泌尿器科紀要(0018-1994)46巻6号 Page409-412(2000.06)
要旨:腎結腸瘻の本邦集計36例によると,年齢は25〜78歳(平均:56歳),約1: 2と女性に多い.主訴は疼痛,発熱と皮膚瘻孔形成が多く,また膿尿は必発で,尿培養ではproteus,E.coli,pseudomonousの頻度で高い.原因は結石によるものが26例と最も多く,結核などの感染症が10例,腎摘を中断した手術例が7例,腎癌によるものが1例と,膀胱結腸瘻とは反対に尿路側に原因が多い.患側は28: 9で左に多いが,腎十二指腸瘻を含めると左右差はないと考えられる.手術法としては腎摘と瘻孔閉鎖が最も多く,死亡率は3%であった.
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