※画像がうまく表示されないときは
再読み込みしてみてください。
TOPページ
演習問題(Questions)
応用問題(Practical Exercises)
で
を
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 9 EXPERT COURSE 解答 【症例 LE 44】
回腸Crohn病穿孔.perforation of Crohn disease of ileum
問題に戻る
図1〜図3で盲腸(CE)が液状内容物を含むので,拡張した小腸は麻痺性イレウスの可能性が高い.図13の直腸R1から逆行性に追跡すると,図7でS状結腸S1となり,図4のS19で下行結腸へ移行するが,下部結腸には病変はなさそうである.図5〜図13の※はニボーを形成し,上下で盲端になるので腸管外の液貯留と遊離ガスか,または膿瘍である.図1の盲腸(CE)から分岐する回腸末端をAから追跡すると,図6のFあたりから壁肥厚を示し,回腸末端F〜Rの病変は粘膜下浮腫によるtarget signを呈さず,よく造影される壁肥厚だから慢性的な病変の急性増悪を疑う.10年前から下痢と腹痛があることから回腸Crohn病の穿孔と診断する.図3のTと図4のSとUの拡張は,図5のV〜図7のXで狭窄を来していることを示唆する.手術及び病理所見:回腸Crohn病の穿孔,腹膜炎(図A)とCrohn病による回腸狭窄.
拡大画像を見る
文献考察
:Crohn病穿孔,本邦集計160例の考察(表)
田中賢治(北九州市立八幡病院), 伊藤重彦, 木戸川秀生, 角田順久, 鹿島清隆
Crohn病による腹腔内遊離穿孔手術例 自験例及び本邦報告例の検討
救急医学(0385-8162)26巻1号 Page120-122(2002.01)
要旨
:平均年齢は33歳,未治療症例が65.2%を占め,腹腔内遊離ガス像を認めたのは63%,穿孔部位は小腸135例(空腸7,回腸128{85.9%}),大腸14例(横行結腸5,S状結腸4,その他5),不明11例で欧米の発生部位頻度と差はない.
【参照症例】
1.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ6 【症例 RR 28】
2.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ17 【症例 RE 85】
問題に戻る
【 ←前の問題 】
【 次の問題→ 】
【 このシリーズの問題一覧に戻る 】
【 演習問題一覧に戻る 】