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下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 9 EXPERT COURSE 解答 【症例 LE 43】
S状結腸の子宮広間膜異常裂孔ヘルニア.hernia of sigmoid colon through a defect of the broad ligament of the uterus
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図1と図2の腹部単純写真で大腸が全体的にガスで拡張しており,↑はS状結腸と推測するが,S状結腸捻転なら通常は横隔膜下に達するほど拡張するので捻転は考えにくい.図8〜図11でDouglas窩に腹水があり(※),不吉な所見である.図3のA1を肛門側へ追跡するとAは図9のGと図10のHでbeak signを呈して(▲),図12のJで閉塞する.他方1は図9と図10の同部位でbeak signを呈し(▲),図10の8で閉塞するのでclosed loopを形成している.図9で直腸R5がGに連続するのでS状結腸のclosed loopである.閉塞部位が子宮に接し,子宮が前左方へ偏位している.下行結腸の同定と走行は不明確であるが,以上の所見からS状結腸捻転かS状結腸の子宮広間膜ヘルニアと診断する.大腸ファイバー検査でS状結腸の第一狭窄部は通過できたが第二狭窄部を通過できず手術となった.S状結腸の子宮広間膜異常裂孔ヘルニアで,ヘルニア解除と裂孔(図A:△)の修復を行った.
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