その他(Miscellaneous)シリーズ13 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 64】

胃GIST.Gastric GIST






※は食餌性の胃内容物ではなく,腫瘍性病変である.均一な,強くない造影効果を受け,辺縁は極めて平滑で,良性腫瘍であろう.内視鏡検査で潰瘍(図A:↑)を伴う粘膜下腫瘍を認めた.切除したら胃良性GIST(leiomyoma)であった.






参考症例(胃GIST):66歳女性.長引く風邪症状の精査中に鉄欠乏性貧血(Hb:8.6g/dl)が発見され,腹部エコー検査で胃内腫瘤が発見された.入院第2病日に鮮血性の吐血が出現した.










単純CTで※は食餌性の胃内容物ではなく,造影CTで不整な強くない造影効果を示す腫瘍性病変である.図14で▲は筋肉と同等またはそれ以上の高濃度を呈し,吐血例では凝血塊と解釈すべきである.活動性出血を意味するextravasationは認めないので一時的に止血しているものと思われる.吐血の原因は,悪性の可能性も考慮すべき胃腫瘍性病変である.手術および病理所見:malignant GIST.









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