その他(Miscellaneous)シリーズ13 EXPERT COURSE 解答 【症例 ME 62】

胃癌.Gastric cancer








図5〜図7の▲は胃角部から前壁の粘膜下浮腫を示しており,図5〜図9の↑は深い潰瘍性病変を表しているものと思われる.図2〜図5の△は腫大したリンパ節の可能性が高く,転移性病変を示唆するが,この症例では胃癌の診断はCTではできない.下段の白矢印は十二指腸内のガスで,遊離ガスではない.図Aの造影で辺縁不整な前壁の潰瘍性病変を示し,内視鏡検査と生検で胃癌と診断された.図Bと拡大画像の図Cで▲と↑は潰瘍を形成した胃癌である.







参考症例(胃癌):47歳男性.前日にタール便があり,当日に1000ml以上の吐血があり救急搬送された.血圧:91/49mmHg,脈拍:63/分,Hb:12.6g/dl.
図2〜図6で▲間の胃壁は,周囲と比較してやや強い造影効果を受け,腫瘍性病変を示唆し,図4と図5の↑は潰瘍を示していると思われる.部位は食道胃接合部直下である.内視鏡検査で食道胃接合部直下に潰瘍を伴う隆起性病変(図A:△)を認め,生検で胃癌と診断された.









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