図2で右手が描出されているのは,麻痺が原因で肩関節と肘関節が拘縮を起こしているためと思われる.図1の↑は転移性病変であろう.図2で小腸の拡張を認め,上行結腸(1)が虚脱しているのでそれを口側(尾側)へ追跡すると,図3〜図8で大きな病変(△)に連続する.不整な強い造影効果を示し,図5と図6で回腸末端(TI:▲)の壁肥厚は病変の浸潤を示唆し進行性の盲腸癌である.回腸末端(TI)は図7の1から数字順に展開するので小腸拡張の原因は盲腸癌による回盲部閉塞である.図3〜図6の白矢印はリンパ節転移を示している可能性が高い.手術で同所見が確認された.
|