図１５で左側結腸はどれかはっきりしないが拡張はなく，上行結腸（1）が拡張しているので肛門側へ追跡すると図の数字順に展開し，図９の33と図１０の34で閉塞する．図７〜図１４の↑の巨大な腫瘤は辺縁が不整で悪性腫瘍を示唆し，図２〜図４の低濃度の肝病変（▲）は転移性腫瘍であろう．従って，下行結腸癌，または膵尾部癌による大腸閉塞と診断する．図１１〜図１３では腫瘍の左腎への直接浸潤を示している．手術で膵尾部進行癌による下行結腸閉塞を認め，横行結腸に人工肛門を造設した．