図2で8の字状にガスで拡張した,S状結腸と思われる腸管(▲)を認めるが,図1と共に捻転の所見ではない.CTでS状結腸捻転の診断が可能である.図3のAは単純に尾側へ下行し,図20と図21でbeak sign(↑)を示し,図23のUで盲端になる.図3の1は図12で左側へ交差し下行し,さらに図24の30でUターンし,図20の35となり,図19で下行結腸のD1となり図のように上行する.従って,A〜Uと1〜35はclosed loopを形成している.虚脱した直腸(図31のR1)は頭側へ上行し,図21でSに連結するのでS状結腸捻転の診断がつく.手術となり,上記所見が確認された.S状結腸は時計方向に180度捻転していたので整復した.
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