腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)19 RESIDENT COURSE 解答 【症例 GR 92】

S状結腸憩室穿孔.Perforated sigmoid diverticulum






液状内容物による小腸拡張と図10〜図13の腹水(※)は腹膜炎を示唆する.直腸からS状結腸の走行は図12の1〜図1の15である.図2〜図12の△は腸管外液貯留とガスで,図7〜図11でS状結腸憩室(白矢印)を認め,S状結腸憩室の穿孔と診断する.図9の↑が穿孔部位であろう.図7と図8の▲も腸管外の液貯留とガスであり,S状結腸近辺に限局されていないことを意味する.熱はなく,腹膜刺激症状を呈していなかったが,正確にCT診断され手術となった.便汁性の腹水を認め,S状結腸憩室穿孔が確認され,Hartmann手術が行われた.病理:perforated diverticulum of sigmoid colon,no malignancy.







  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 19 【症例 LR 94】
2. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 13 【症例 LR 62】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】