小腸閉塞だが,拡張した小腸はgaslessで,図1〜図4で腹水(※)があり,図6〜図12で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので,絞扼性小腸閉塞を強く疑う.図19から追跡してみると,Aは図10のRで,1は図13の51で閉塞するのでclosed loopを形成していることが証明された.図11と図12で虚脱した小腸(SB)があり,図14のa〜図20のgが単純閉塞の口側小腸であろう.Closed loopの壁は良好な造影効果を示しているように見えるが,図21〜図23の単純CTで高濃度(△)を呈しており出血性壊死を起こしているのである.壊死に陥ったclosed loopと正確に診断され手術となった.索状物(band)により約40cmの回腸がclosed loopを形成し絞扼され壊死に陥っていた.
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