腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)13 EXPERT COURSE 解答 【症例 GE 62】

横行結腸(宿便性.腸間膜内)穿孔.Stercoral perforation (into mesentery) of transverse colon








腹壁直下に遊離ガスを認めない.図7〜図14の△は腸管壁を有しない,腸管外の糞便と思われるが,それらが正常腸管と重ならないことを証明するために図2の横行結腸1から逆行性に追跡すると,数字順に展開し図7の34までが横行結腸である.横行結腸の走行がはっきりすれば図7〜図14の△は腸管外に存在することが明白となり,図11と図12の↑間が壁の断裂(discontinuity)を示している.図16の▲は図17の横行結腸の一部と重なるので腸管内糞便である.A:上行結腸.正確に診断され手術となった.横行結腸中央部での穿孔で,漏出した糞便は横行結腸の腸間膜内に存在し,腹腔内や網嚢内の汚染はなかった.穿孔部を切除し,両断端を人工肛門とした.病理:stercoral perforation.












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ24 【症例 ER 120】

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