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腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)12 EXPERT COURSE 解答 【症例 GE 59】
直腸(宿便性)穿孔.Stercoral(stercoraceous) perforation of rectum
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図2〜図6の↑は腸管外遊離ガスであり,図13〜図15で腹水(※)を認めるので,下部消化管穿孔の可能性は極めて高い.直腸,S状結腸から下行結腸までの走行は図15の1から図1の43で納得できる.そうすると,図7〜図13の△は腸管外に存在する糞便であることがはっきりする.図10の小腸abはaとbに分かれて図のように上行し,cとdも同様に上行するから,図11〜図13の▲は腸管外の遊離ガスと液貯留である.従って,診断はS状結腸または直腸穿孔となる.正確にCT診断され手術となった.骨盤腔内に多数の硬便があり,直腸に穿孔を認めた(図A).病理:原因不明の直腸穿孔.下部結腸内外に硬便を認め,臨床的には宿便性とすべきであろう.
【参照症例】
1.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 【症例 LE 5】
2.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 19 【症例 LE 91】
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