下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 19 RESIDENT COURSE 解答 【症例 LR 92】

下行結腸憩室炎.Diverticulitis of descending colon




下行結腸に多発性の憩室(白矢印)があり,図6〜図11で壁肥厚を示し,腹膜と後腹膜筋膜の肥厚(▲)と周囲脂肪組織の濃度上昇(△)があり,図8の糞石を含む憩室(↑)を責任病変とする憩室炎である.遊離ガスや腸管外糞便を認めないので穿孔はない.1週間の抗生物質投与で症状は消失した.




同患者の憩室の増加傾向を注腸造影で追跡したのが下段の画像である.図1〜図3で上行結腸,横行結腸と下行結腸に10数個見られた憩室(↑)が,図4〜図6の4年後には同部に無数の憩室となり,7年後には図9のS状結腸にも多発した.









  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 6 【症例 LR 30】

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