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下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 17 RESIDENT COURSE 解答 【症例 LR 81】
左閉鎖孔ヘルニア嵌頓.Incarcerated left obturator hernia
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図1で盲腸(C)は普通便を含み拡張はなく,拡張した腸管は小腸だけだから,小腸閉塞である.小腸閉塞を疑ったらまずヘルニアの嵌頓がないかを検索することを勧める.図14〜図18の↑は閉鎖孔に嵌頓した腸管であり,図11〜図13で虚脱した小腸(▲)を認め,図11の1〜図1の29が拡張した小腸で,閉鎖孔ヘルニア嵌頓による小腸閉塞である.手術で同所見が確認された.
参考症例
(左閉鎖孔ヘルニア):92歳女性.前日からの下腹部痛と嘔吐のため来院した.下腹部に圧痛がある.
図6〜図8の↑が左閉鎖孔に嵌頓した小腸で,図4で虚脱した腸管(▲)があり,図3の1,図2の2,図1の3が拡張し始める小腸.
図10〜図14はMDCTによる矢状断層像で,図11〜図13の↑が左閉鎖孔に嵌頓した小腸で,図11と図12は閉塞部位でbeak sign(△)を呈して拡張する小腸を示している.
【参照症例】
1.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ4 【症例 RR 19】
2.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 7 【症例 LR 32】
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