文献考察1):直腸異物,本邦報告例64例(表)
経肛門的直腸内異物症例の臨床的検討(原著論文)
Author:長谷川誠(帝京大学医学部附属市原病院 外科), 和田信昭, 井上孝志, 安原洋, 仲秀司, 黒田敏彦, 野尻亨, 新川弘樹, 藤田尚久, 古谷嘉隆
Source:日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)61巻4号 Page852-857(2000.04)
文献考察2)
Am J Emerg Med. 1988 Jul;6(4):385-9.
Emergency department management of retained rectal foreign bodies.
Wigle RL.
要旨:大きな異物の除去の際の注意点:1)穿孔または粘膜損傷は,挿入時の外力が原因で起こす.従って異物の大きさ,先端の性状とは関係ない,2)肛門から挿入されたものは肛門から摘出できる,3)異物の直径を増大しない把持器を用いる,4)直視下に摘出する,5)大きい異物の摘出の際口側にvacuum効果(suction effect)が生じ,口側の粘膜が接着し,牽引による陰圧が生じ摘出困難になるのであらかじめネラトンを異物の先端より口側に挿入し空気を入れてから牽引する,6)摘出後は穿孔や粘膜損傷がないか確認する.7)(著者私見)高位に位置し,把持困難な場合は恥骨上部を圧迫すると低位に落ちてくる.
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