図1の腹部単純写真の,ガスで拡張した腸管(△)は大腸と思われるが,S状結腸捻転を疑う所見ではない.図2のA1を尾側へ追跡すると図10のIと図11のJでbeak signを呈し(▲),図14のMで閉塞する.1は図11の9となり閉塞しそうである.図5の下行結腸D1は図12のD8となり消失する.図28のR1からの直腸は図10のR19で閉塞し,ガスで拡張したIのbeak sign(▲)と連結する.ガスで拡張した腸管はclosed loopを形成しており,下行結腸と直腸・S状結腸がそこに収束するからS状結腸捻転である.大腸ファイバーでS状結腸捻転を認め整復した.
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